短時間で均一加熱できること、温度調整がしやすいこと、作業環境の改善やファクトリーの合理化ができること。電波エネルギーの特性を活かした電波加熱技術は、私たちの暮らしの中にある身近なものに用いられています。
接着技術
芯材と言われる木のフレームの表裏に薄い木でできた表面材を接着剤で付けドアが完成します。選択加熱ができるという特徴を活かし、接着剤だけに熱を加えることで短時間で高品質な接着を提供しています。
加熱技術
居住性やファッション性が要求される自動車の内外装を高機能高品質に仕上げる技術としても使われています。
乾燥技術
自動車に搭載されている排気ガスを浄化するためのセラミックスの乾燥にも電波加熱が使われています。セラミックスは蜂の巣状のため、電波加熱を使うことで効率的に水を飛ばし、均一に乾燥することが可能になります。
溶着技術
手帳のカバーやカードケースなどを作る工程で電波加熱が使われます。手帳カバーは2枚のシートを重ね、フチのみを加熱することで袋状のカバーが仕上がります。
溶着技術
学園祭や運動会などで見かけるテントの製造にも電波加熱が使われます。テントは2枚のビニール生地をつなぎ合わせ、熱で溶かし溶着することで1枚の大きな生地になります。加熱したい部分だけの選択加熱をすることで溶着面が美しく、強度が高い、高品質な製品に仕上がります。
解凍技術
ハンバーガーに使われるお肉は、冷凍された大きなブロックの状態で海外から輸入されます。このお肉の解凍に電波加熱が使われています。短時間でムラなく解答し、高い品質と生産性の両方から支えます。
乾燥技術
即席麺に入っている乾燥された油あげや野菜の調理工程で電波加熱が使われています。「内から加熱」が特長の電波加熱で乾燥することでふっくらした肉厚の製品となり、商品価値を高めることができます。またエネルギー制御により、焦げや変色のない高品質な製品を作ることができます。
加熱技術
フィルム同士の溶着やフィルムとチューブの結合に電波加熱が使われています。より高度な技術と品質が求められる医療の現場でもビニターの技術が活かされています。
がん治療
電波加熱の「内から温める」という特長を生かし、世界で初めて電波によるがん温熱治療装置を開発しました。がん温熱治療とはがん細胞のある部位を加温する治療法で副作用がほとんどなく、患者様にとって負担が少ないことが大きな特長です。
