マイクロ波加熱
ここで“εr・tanδ” は損失係数と呼ばれ、温度及び使用周波数により係数は変化する。この損失係数が大きいほど加熱され易いことを示している。尚、“誘電加熱”の中で発振周波数が数MHz~数百MHzを使用する場合は“高周波加熱”(“誘電加熱”とも称する)、300MHz~30GHzの所謂マイクロ波帯を用いる場合を“マイクロ波加熱”と一般的に区分している。
乾燥処理の目的は物質に含まれている水分を沸点まで加熱昇温し、更に気化熱分の熱量を供給し蒸発させることである。この水の“εr及びtanδの周波数特性”を図6.2.1に示している。本図から周波数103MHz付近のマイクロ波損失係数、所謂“εr・tanδ”が大きいことが分かり、このことが周波数2450MHzをマイクロ波加熱に用いることにしたのかもしれない…?
図6.2.1 水のεr及びtanδの周波数特性特
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