プロジェクトストーリー #02

挑戦が日常。開発力と団結力で業界の標準を塗り替える。

高周波・マイクロ波加熱装置の新たなスタンダードを創造する。そのミッションを背負い、「商品開発センター」の主導でプロダクトアウト型フラッグシップモデル「Vシリーズ」の開発が始まりました。複数の専門会社との共創を通じてIoTやブランディングなどの領域にも踏み込んだ、山本ビニターの未来を拓く挑戦です。

Member

技術職 S.T

商品開発センター2011年入社

技術職 S.O

商品開発センター2013年入社

技術営業職 M.H

営業統括本部 
西日本営業本部
2012年入社

事務職 H.S

業務統括本部2012年入社

技術職 I.K

商品開発センター2001年入社
プロジェクトストーリー #02

挑戦が日常。開発力と団結力で業界の標準を塗り替える。

Index

Chapter01究極の装置開発で
新たな業界標準を創造する

プロジェクトの概要を教えてください。

技術職
S.T

お客様のニーズを起点とする装置開発とは異なり、「高周波・マイクロ波加熱の新しい標準機を生み出す」ことを目標に掲げて始まった、プロダクトアウト型の装置開発プロジェクトです。商品企画から技術革新、さらにブランディングやマーケティング戦略まで、幅広い領域に初挑戦しました。

技術職
I.K

「やるからには徹底的にやろう」と、プロダクトデザイン会社に参画してもらい、まずは「山本ビニターの装置とは何か」「高周波・マイクロ波加熱装置の課題は何か」という問いからスタートしました。そこで目指したのは、「サイズの大きさ」「操作の難しさ」という弱点を克服した、誰でも直感的に扱える高周波・マイクロ波加熱装置。機能・デザインともに優れた「究極の装置」を目指して、「Vシリーズ」3機種の開発が始まりました。

Chapter02高周波技術の革新と
IoTで目指す
「自動化レベル3.0」

技術面では、これまでの装置とはどのような違いがありますか?

技術職
I.K

商品開発センターで開発していた要素技術によって高周波・マイクロ波加熱の高効率化を実現し、三機種全てで特許を取得しています。しかし、新技術の開発には苦労もありましたね。

技術職
S.T

回路設計や電極構造の検討過程には多くの時間を費やしました。電磁界シミュレーションも本格導入しましたが、世界的にも実例が少ないため、扱い方を学ぶところからのスタート。出た結果が合っているのかも分からない未知の世界でしたが、開発業務と私の探究心とがガッチリとかみ合い、私自身は「苦労」とも感じませんでした。

技術職
S.0

私も、初めてIoTを本格的に設計に導入しました。高周波という目には見えない技術をセンサやIoTで可視化し、機械を自動化する挑戦です。独自に「自動化レベル」を設定し、第一段階では簡単な設定だけで機械が動く「自動化レベル2.5」を目指しました。IoTを専門とする会社と共創したことで、プログラム制御によってユーザー体験をいかに高めるかを強く意識するようになりました。

技術職
S.T

従来機では必要だった難しい数値入力が不要になったことが画期的な進化ですね。操作部には、ピクトグラムで表現したタッチパネルを採用しました。誰にでも操作しやすい機械を作るため、私たち技術者にも「デザイン」の視点が身についたと思います。

技術職
I.K

最終目標は、どんなワークであっても装置に入れるだけで重量測定や最適な条件設定を自動で行ってくれる「自動化レベル3.0」ですが、この最後の一歩が難関です。

技術職
S.0

思い通りにいかないことも多いものの、難関だからこそ面白いと感じます。洗練されたデザインと先進機能が一体となった「TEMPERTRON-V」が完成した時は感慨深く、大きな自信になりました。次のバージョンアップでは、「高周波は調整が難しい」というこれまで常識を制御設計の力で覆したいと思います。

Chapter03数々の受賞を機に高まった
認知度と社内の士気

ブランディングではどのようなことに挑戦しましたか?

事務職
H.S

デザイン会社の協力のもと、ロゴが最も美しく見えるようにVIルール※1を策定し、作業服や社用車などもデザインを一新しました。ただ、社内にはブランディングを重んじる文化がなかったので、最初はなかなか社員の皆さんの理解を得られず、浸透させるまでが大変でした。

技術職
S.T

それでも、標準色リストを配布して説明したり、工場を回ってルールが徹底されていない箇所を指摘したり、地道な活動を続けるうちに意識が変わってきたと感じます。展示会への出展時にも、営業から「ブースの装飾が合っているか確認してほしい」と相談を受けるようになりました。

事務職
H.S

みなさんの発表資料にも統一感が出てきてうれしいです。「関西ものづくり新撰2025※2」での最優秀賞をはじめさまざまな賞をいただいたこともターニングポイントになったのではないでしょうか。技術職と営業職の社員の努力が社会的に認められたことで士気が上がり、デザインへの認識も前向きに変化したと感じます。

技術職
I.K

経済産業省の方に工場を視察していただいたり、中小企業基盤整備機構や本社のある八尾市などから海外進出やDXに伴走支援いただいたりと、サポートを得る機会も格段に増えましたね。

事務職
H.S

はい。国や自治体からの認知度が高まっていることを肌で感じます。私自身も、賞への応募や大阪関西万博への出展、製品PRと新しい挑戦ばかりで苦労もありましたが、相手や目的に応じた製品の伝え方や魅せ方を学ぶ一方で、表彰式への出席では誇りや緊張感を感じ、たくさんの刺激を受けてひとまわり大きく成長できました。

  • 企業やブランドのビジュアルアイデンティティ(VI)を統一的に運用するためのデザインガイドライン。
  • 近畿経済産業局が、関西の中小企業が新たに開発した製品・技術等を選定する賞。

Chapter04チームの団結力で製品を
「育てる」ことが面白い

お客様からの反応はどうでしたか?

技術営業職
M.H

実は、初号機から10台程度の初期納入フェーズでは、現場のオペレーションミスや技術的なバグに起因するクレームが頻発しました。お客様からの期待が高かっただけに、この問題は山本ビニターの信用にも関わります。なんとしてでも解決しなければと、お客様からのフィードバックを電気、機械、高周波の設計担当に伝えて改修してもらい、テストと再評価を繰り返して改善していきました。

技術職
I.K

課題解決は山本ビニターの得意分野。営業も改善点を設計や製造の技術者に率直に伝えますし、伝えれば技術者からも解決策が出てくる。どんどん改善が進んでいく様子を見て、さすがだと思いました。

技術営業職
M.H

ひとたび問題が起これば、部署が違ってもみんなが団結して動いてくれるところが強みですね。おかげで早期に製品を安定化でき、今ではお客様も快適に使ってくださっています。仲間が助けてくれるからこうしたトラブルも乗り越えられるし、苦労する仕事ほど面白いと思えます。

技術職
I.K

山本ビニターの営業は「技術営業」。製品テストも担い、技術の知識も持ち合わせているからこそ連携がスムーズに進むのでしょうね。

技術営業職
M.H

そう思います。営業も単に売るだけではなく一緒に「製品を育てる」意識が大切だと考えるようになりました。

技術職
I.K

販売面はどうですか?開発を進めていた頃にちょうど原材料高騰の波が押し寄せ、本体価格が想定より高くなってしまいましたが…

技術営業職
M.H

当初は苦戦しました。ただ、テストを重ねてデータを取得できたことで、主な販売先である食肉業界だけでなく、製パンや製菓などの他業界にもマッチしそうだと分かりました。開拓を進め、市場を拡大させていきたいと思います。

Chapter05高周波という技術を
追求するストーリー

今回の挑戦を通して、改めて山本ビニターとはどんな会社だと思いますか?

技術職
I.K

設計から制御、組み立てまでワンストップで対応できる開発型企業なので、もはや挑戦が日常。専門分野では協力会社の知恵を借りながら、あらゆる領域を自社で完結させようという精神があり、実現する力もある会社だと思います。

技術職
S.T

自社でカバーできる領域が広いので、私も入社後は製造から始まり機械設計へ、さらに高周波の設計から商品開発センターへと多様な経験ができました。熱意があればやりたいことに挑戦でき、技術力を高めていける会社です。

技術職
S.0

製品開発を通して技術をとことん探究できることが、山本ビニターで働く醍醐味ですね。高周波は難しい技術ですが、IoTやAIなどの先進技術も取り入れながら探究を続け、ボタン一つで最高のパフォーマンスを発揮できる装置の開発を目指していきたいと思います。

技術営業職
M.H

今回のプロジェクトでは、マーケティングやブランディングの分野も強化できました。この経験をもとに、営業や広報が技術部にしっかりとコンセプトを提示すれば、きっとこれまで以上に多くの方から喜ばれる機械を生み出せるはずです。なんといっても、山本ビニターにはそれだけのチームがありますから。

事務職
H.S

そうですね。専門分野を深く追求している社員がたくさんいますし、自分たちが思う以上に社外から高く評価されていると思います。私の役目は、そのことを伝えて社員の誇りを醸成し、社員が生み出してくれた製品や技術を社会に広めていくことだと考えています。

技術職
I.K

高周波による加熱技術はユニークで潜在能力があり、今後の可能性も大きく、「面白い」の一言につきます。この技術をなぜ山本ビニターが追求し続けるのか。そんなストーリーを作り込み、力強く私たちの技術力を訴えていきましょう。

Vシリーズを
さらに知りたい方

山本ビニター初の試みとして生まれた「Vシリーズ」について、開発経緯や仕様をコーポレートサイトでご覧いただけます。

Vシリーズ 製品紹介