プロジェクトストーリー #01

“やり切る”文化とチーム力でこれまでにない装置を形に

他社に開発を断わられたお客様から、「山本ビニターならどうにかしてくれるのでは」とご相談をいただいてスタートしたプロジェクト。お客様も社運をかけた大型装置の開発案件でした。高周波調整や制御設計、機械設計とあらゆる領域で課題は山積み。しかし、「できません」とは言わないのが山本ビニターです。営業、設計、製造と部署を超えたチームワークで難題に挑みました。

Member

技術職 H.T

製造本部 技術部 
電気設計グループ
2016年入社

技術職 T.S

製造本部 技術部 
技術開発グループ
2007年入社

技術職 W.T

製造本部 製造部 
製造1グループ
2015年入社

技術職 K.D

製造本部 製造部 
製造1グループ
2008年入社

技術職 I.N

製造本部 技術部2001年入社

技術営業職 T.T

営業統括本部 
東日本営業本部
2010年入社
プロジェクトストーリー #01

“やり切る”文化とチーム力でこれまでにない装置を形に

Index

Chapter01手探りの中で始まった
前代未聞の装置開発

この装置開発が始まった時の印象は?

技術営業職
T.T

営業としては、お客様からご相談いただいた時の印象は「おもろい!」の一言でした。実現すれば、今後の拡販も期待できます。問題は、短納期・高難易度・限られた予算の中で開発をどう成立させるか。社長決済も必要となった大型プロジェクトだったため、受注までにはお客様との打ち合わせと社内調整に駆け回りました。

技術職
I.N

お客様、会社、そして技術のことまで考えてみんなが納得できる着地点を見出すのは相当大変だったと思います。これまで良好な関係を築いてきたお客様からのご相談なので、なおさら信頼を損なうような対応をするわけにはいきません。私も、技術者としては新しい装置開発が楽しみな反面、責任の重さを感じました。

技術職
K.D

お客様も私たちも初挑戦の装置開発で、誰も完成形をイメージできない手探りの状態でしたね。完全な新規設計で、高周波加熱の方式もこれまでとは違います。それでも勘所をおさえれば「きっとやりようはある」と思っていました。

技術職
I.N

山本ビニターには、K.Dさんのように「なんとしてでも形にしてやろう」と“やりきる”技術者が多いと感じます。数々の難題にぶつかりながらも決して逃げない。今回のプロジェクトも、先行きが見えない中でも現場は「やるか!」と前向きな姿勢で取り組んでくれました。

Chapter02高難度の課題にも
正面から向き合う技術者魂

開発ではどのような課題がありましたか?

技術職
T.S

設計前の試験段階から、初挑戦だらけでした。サーモグラフィ動画の撮影や編集が必要でしたし、実寸での試験では想定通りの動作ができず試行錯誤もしました。しかし、ここでお客様に可能性を見出していただけなければこの話は終わってしまいます。どうすればお客様に「これは使える」と感じていただけるのか。それを常に意識しながら実現に向けて試験を進め、取得したデータの根拠をお客様にご説明しました。

技術営業職
T.T

工事現場用の大型用具までレンタルして試験していましたね。おかげで時間がない中でも加熱試験に成功して無事お客様から受注をいただき、そこからすぐに設計が始まりました。

技術職
I.N

設計で大変だったのは、なかなか仕様が決まらなかったことです。お客様と毎週のように打ち合わせをし、協力会社とも話し合って最適条件を探るものの、何度も設計をやり直し、悩んで悩んで…ただ、新規設計は最初から完璧に仕上げるより、他部署のアイデアをもらいながら進めていくものだと思っています。設計に改良の余地を持たせ、電気・制御の設計や製造現場にも頼りながら形にしていきました。

技術職
H.T

制御設計でも経験のないプログラム作成が求められ、頭を抱える毎日でしたが、他部署も含めいろんな先輩方に質問しながら走り続けました。装置のコアとなる高周波加熱の技術開発はどうでしたか?

技術職
K.D

これまでにない動作や加熱方法が求められました。どこまで余力を持たせた設計をするか、周りの装置に与える影響をいかに抑えるかも考慮しなければいけません。過去の失敗も教訓に、現場で起こりうるトラブルを吸収できるような設計を試みたものの、テストでは加熱に失敗してワークを壊したことも…。

技術職
W.T

ありましたね(笑)。ただ、それも想定の範囲内だったと思います。たとえ思い通りに動かなくても、どうすれば解決できるかを考えればいい。制御の問題か、はたまた部品を替えるべきか。例えば「この部品があれば動くのでは」という仮説を立て、設計に依頼して新しい部品を作ってもらって試して、動いたことを確認する。そうやってみんなで連携して着実に前進できたと感じています。

Chapter03部署をまたいだ連携で
あらゆる課題を乗り越える

プロジェクトの成功要因は何だと思いますか?

技術職
I.N

部署間連携の強さではないでしょうか。意見が食い違うこともよくありますが、それぞれの専門領域から理論的に議論し、良いと思えば試してみる、それでダメなら次の対応へ、と誰もが常に最善策を考えています。現場に立ち会ってくださったお客様も同様です。トラブルが発生しても誰かを責めることはせず、常に前向きに問題解決策を話し合われていて、その姿から学ぶこともたくさんありました。

技術職
H.T

私も、初挑戦のプログラムで理想の動きを実現できたのは周りの人の協力があったおかげだと思います。プログラム上は動いても実機が動かない場面では、W.Tさんたち製造部門と一緒に、装置を前にあれこれ相談して原因を探り、プログラムを変更したり機械的な調整を加えたりと試行錯誤で解決していきました。

技術職
W.T

逆に製造から問題を提起して話し合うこともよくありましたね。最大の課題は迫りくる納期ですが、急いだところで良い機械はできません。重要なのは、お客様のご希望にしっかりと応える製品に仕上げること。落ち着いて改善策を考えればきっと形になると信じ、最後までやり抜いたことが実ったと思っています。

技術職
I.N

現場の“やりきる”技術者たちが、周りのメンバーを巻き込んで進めてくれていましたね。かなりのスピードで組み上がっていく様子を見て感心していました。

技術職
W.T

途中で悩むことがあっても、それを察知した周りの人が「どないしたん?」と声をかけてくれますし、発想力が豊かで機転が効く人が多いので、いろんな打開策がポンポン出てきます。前向きな空気があるから、目の前の課題から逃げずにいられるのだと思います。

技術営業職
T.T

そういう苦労の痕跡を外には全く見せないところがクールですね。納品後はお客様にも喜ばれ、いただいた評価シートの結果も軒並み高評価でした。特に仕様面やプラスアルファで付加した技術や対応に関してはほぼ満点をいただきました。

Chapter04成功体験が
次への原動力になる

プロジェクトを通じて感じた、「挑戦」の魅力とは?

技術営業職
T.T

社内調整を進める中で、社長をはじめ経営層の考えを間近で聞くことができたプロジェクトでした。目先の売上ばかりを追うのではなく、中長期を見据え、付加価値の高い装置開発に挑戦する大切さや会社の未来に関わる経営判断のあり方を学べました。経営層との距離感が近い山本ビニターならではの学びだと思います。

技術職
T.S

試験では、これまでとは違う加熱方法でアプローチできたことが面白かったです。普段とは異なる測定方法でデータも取得できましたし、今後の開発にも応用できると思います。今回活用したCAE解析と試験を組み合わせれば、今後はさらに精度の高い設計を実現できると期待しています。

技術職
H.T

培った技術力を会社の財産として積み上げることができた実感がありますね。私個人としても、若手のうちに設計から納品までの全工程に携わり、お客様ともダイレクトにお話をしながらご要望にかなう装置を開発できたことが技術者としての自信になりました。次の新たな挑戦への意欲も高まっています。

技術職
W.T

こうした難易度の高い開発に挑戦するといつも、成功の鍵は「発想力」だと感じます。製造現場では、図面を見た時や組み立ての最中に、その先で起こりうる不具合を想定し、事前に回避するための創意工夫を盛り込んでいるからです。こうして、柔軟な発想で解決策を考えることも楽しさの一つですね。

Chapter05挑戦の文化を、
次の世代へと
受け継いでいく

これから挑戦したいことは?

技術営業職
T.T

みなさんの話を聞いて、どんな案件でも形にしてくれると改めて確信しました。信頼と安心感が一層強くなったので、これからも難しい案件を取ってきます(笑)

技術職
I.N

取ってきてください!海外メーカーも台頭している中で他社と同じようなことをしても勝てません。他社がやらないことに山本ビニターが挑戦する。その後に他社が似たような装置を開発したとしても、新たな挑戦を繰り返していけば他社の追随を許さない強い企業になれると思います。

技術職
W.T

これからはそういう大型プロジェクトを、若手の技術者が中心となって進めてほしいですね。若手が思いきり挑戦できる環境を作り、自分たちは一歩引いたところから見守りたいと思います。今回のように、面白さも苦労も一度に味わえる装置の製造を担当すれば、確実に成長できるはず。その土台を築くことが私たちの役割ではないでしょうか。

技術職
K.D

同感です。私も今回、設計から製造、納品まで携わったことで視野が広がったので、次はこれを若手に経験してもらう番。私たちがこれまで先輩方にしてもらったように、「やってみたい」と手を挙げてもらえる環境を作り、つまずいた時には手を差し伸べて成長をサポートしていきたいと思います。